抄録
本研究では,AI型数学教材(Qubena)に着目し,第一に,家庭学習でQubenaを使用する中学生の特徴を質問紙調査により明らかにすることを目的とした.重回帰分析の結果,「規則正しい生活を心がけている」の認識が,「Qubenaに取り組めば,苦手な問題ができるようになる」という認識に直接影響を与えることなどが分かった.第二に,Qubenaを使用する生徒に「Qubenaを毎日の生活のどこに位置付けているか」をインタビュー調査した.その結果,Qubenaを使用するタイミングとして,学校や塾から帰宅後すぐに取り組む生徒や,寝る前に取り組む生徒が存在することが明らかになった.