抄録
本研究では,全国高校生プログラミングコンテストの課題プログラムを題材とし,協働的なプログラミングの中で,習得サイクルと探究サイクルを繰り返し行う.具体的には,探究サイクルで,ゲーム概要を把握するため,協働的な体験を習得する「教えて考えさせる授業」を実施し,その後,習得サイクルの中で,プログラム開発に必要となる要素を実践的に学ぶ「教えて考えさせる授業」へと移行する授業展開とした.その結果,プログラム開発への内発的動機づけや諸課題に協働的に取り組む姿勢や実践的スキルの育成に有効であることが示された.