抄録
環境教育は生涯にわたる実施の重要性が指摘されてきた。しかしながら、国内における幼児期の環境教育プログラムと求められる要素については研究成果が限られている。そこで、本研究では東京都北区が実施する北区環境大学事業における東京家政大学での幼児・親向けの環境教育プログラムを対象として、幼児期における環境教育とその要素を整理し、 課題と解決策を探ることを目的とした。 方法は、 『環境教育指導資料[幼稚園・小学校編]』と『幼稚園教育要領』をもとに、幼児期の環境教育に求められる要素を整理し、 対象とした幼児・親子向けの環境教育プログラムにおける、 その充足と課題及び解決策を検討した。その結果、自然の親しみや身近な自然現象への関心に関連するプログラムが多く開発されている一方で、文化や伝統、身近な物への関わりや遊び方の工夫に関するプログラムの不足部分を明らかにできたことで、解決に向かえる方向が示された。