電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review
Online ISSN : 1882-0875
ISSN-L : 1882-0875
SIS研究会提案
秘密分散と物理層の信号処理を用いた無線通信の情報保護方式
山嵜 彰一郎松嶋 智子
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2018 年 12 巻 2 号 p. 107-114

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抄録

(k, n)しきい値法の秘密分散は,情報をn個のシェアと呼ばれる分散情報に分散させ,このとき,k個以上のシェアを集めなければ,元の情報を再構成できないようにシェアを構成することにより,情報の紛失と漏えいを抑制する方式である,一方,物理層のセキュリティは,基地局から端末への無線通信において,目標端末の受信条件を良好にし,目標端末以外の端末の受信条件を劣悪にするように,基地局と目標端末の間で協調して信号処理を実施することにより,情報の漏えいを抑制する方式である.本稿では,このような二つの情報セキュリティに関わる方式の基礎を解説するとともに,これらを無線パケット通信の情報保護に適用した構成例とその特性を解説する.

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© 2018 一般社団法人 電子情報通信学会
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