電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review
Online ISSN : 1882-0875
ISSN-L : 1882-0875
R研究会提案
システムの信頼度評価と最適設計
―連続型k-システムを例として―
山本 久志秋葉 知昭中村 太信周 蕾
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 14 巻 4 号 p. 287-296

詳細
抄録

科学技術の成果として社会の隅々まで浸透したシステムにより,我々は過去に見られない豊かな生活を享受している.反面,科学技術の高度化は社会や生活を支えるシステムの複雑化と大規模化を招き,それらの突発的な故障や不具合によって,我々の生活は多大な影響を受ける.毎日のように多くのシステム障害のニュースが報道されており,我々を取り巻く“システム”の信頼性の向上,高信頼なシステムの設計・保全を考えることの重要性がますます高まってきている.システムの信頼度(システムの稼働確率)を求める研究は古くは1960年代から始まっている.本稿では,システムの一部が故障(稼働)するとシステムが故障(稼働)する連続型k-システムに注目し,連続型k-システムの設計・保全を取り巻く研究を概観する.

著者関連情報
© 2021 一般社団法人 電子情報通信学会
前の記事 次の記事
feedback
Top