2022 年 15 巻 3 号 p. 199-209
物流・空撮・点検・農業・災害対応などの分野において,山間部や離島,更には都市上空を目視外でたくさんのドローンが飛び交う時代がすぐそこまで来ている.しかし,その安全を確保するためにはドローン自体の信頼性の向上や運航管理システムの整備と並び,無線通信技術が重要な役割を果たす.本記事では,NICTで取り組んできた見通し外通信技術や機体間通信技術について紹介するとともに,来たる6G時代での実現が期待される超カバレッジ技術の一つとして研究開発が始まっている高高度プラットホーム(HAPS)を中継したドローンとの広域通信手段確保についての取組みにも触れる.