Experimental Animals
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Print ISSN : 0007-5124
ゲッチンゲンミニブタ (ミニブタG) の血液生化学的特徴
座間味 高子平間 とも子海上 智服部 康弘平田 真理子野村 岳之谷本 義文谷岡 功邦
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1981 年 30 巻 4 号 p. 435-443

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抄録
健常とおもわれる3~20カ月齢のゲッチンゲンミニブタ (ミニブタG) について血液生化学的な検討をおこない, 各成分についてサル, イヌおよびラットの正常値と比較した結果, 以下のような特徴が認められた。1.血清 (漿) 酵素は全般的に他の動物種よりも高値を示し, かつ正常範囲が大きかった。2.血清脂質のうち総コレステロールおよびリン脂質はサルやイヌよりも著しく低値を示し, ラットに近似した値であった。3.血清尿素窒素は他の動物種よりも低値を示した。4.血清クレアチニンおよびKは比較的高値であり, その正常範囲は広かった。5.加齢に伴ってA1-Pは低下傾向を, また血清総タンパク質とクレアチニンは増加傾向を示した。6.LAPはメスよりもオスの方が高値を示し, また総コレステロールおよびリン脂質はオスよりもメスの方が高値を示した。7.血清タンパク質およびリポタンパク質の電気泳動分画は動物種間に著明な差異が認められた。
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© 社団法人日本実験動物学会
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