抄録
6種類の実験動物 (マウス, ラット, シリアン・ハムスター, スナネズミ, モルモット, 及びウサギ) 由来肺胞マクロファージ (AM) を培養し, HVJをウイルス感染効率 (MOI) 1で感染させその増殖態度を検討した。その結果, 培養上清中の感染性ウイルス及びウイルス抗原陽性AMの出現程度により三種のカテゴリーに大別できた。第1グループはマウス, シリアン・ハムスター, モルモットのAMであり, 105.5-107.5PFU/mlの高い感染性ウイルスの培養液中への産生及び80%以上の抗原陽性AMが検出された。第2グループのラット, スナネズミのAMは第1, 第3グループの中間に位置し中程度を示すグループである。第3グループ (ウサギAM) は抗原陽性AMがMOIに応じて10%から50%まで検出されたが, 感染性ウイルスの培養上清への放出を積極的に証明することが出来なかった。各種実験動物由来培養AMがHVJ感染に対し異なる像を示し, これらのうち特にウサギAMのみでHVJの不完全増殖 (abortive infec-tion) を推測させる成績を得た。