2014 年 50 巻 6 号 p. 569
世界保健機関(WHO)によれば,2005年の世界の5,800万人の死亡者のうち,がんによる死亡は13%(760万人)を占めるが,その数は増加の一途をたどり,2030年には1,140万人に達すると予測されている.日本では1981年にがんが死因のトップとなり,2010年度はその約3割を占めている.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Risinger A. L. et al., J. Nat. Prod., 76, 1923-1929 (2013).
2) Chen Z. -L. et al., Tetrahedron Lett., 28, 1673-1678 (1987).
3) Tinley L. T. et al., Cancer. Res., 76, 3211-3220 (2003).