ファルマシア
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最前線
トランスポーターを介した相互作用
前田 和哉
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2014 年 50 巻 7 号 p. 659-663

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抄録

近年,薬物トランスポーターの発現・機能に関する情報が集積されており,その薬物動態における重要性についても,ヒト臨床での薬物相互作用試験や薬理遺伝学的試験を通じて徐々に解明されつつある.その中で,いかにして未然にトランスポーターを介した相互作用を回避するかといった予測戦略も精力的に研究が進められており,その成果は,近年改定されつつある日米欧三極の創薬における薬物相互作用評価のためのレギュラトリーガイドラインにも活用されている.本稿では,現時点でのトランスポーターを介した相互作用の実例とその予測の現状を概説したい.

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© 2014 The Pharmaceutical Society of Japan
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