2014 年 50 巻 8 号 p. 816
現代の日本では,ライフスタイルや食習慣の欧米化により,メタボリックシンドロームをはじめとする,生活習慣病の患者が増加している傾向にある.インスリン抵抗性は,2型糖尿病ならびに肥満症等に関与しており,特に2型糖尿病においては進行の根底にあるといわれている.通常の場合,血糖値が上昇すると血中のグルコースが細胞内に取り込まれる.しかし2型糖尿病の患者の場合,インスリンシグナル伝達が上手く働かないため,食後,数時間しても血糖値が下がらない.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Mohd-Radzman N. H. et al., eCAM, online, 2013.
2) Brahmachari G. et al., Arch. Pharm., 344, 5-19 (2011).
3) Kim I. S. et al., Food Science and Technology, 44, 1328-1332 (2011).
4) Yadav S. K. et al., Crit. Rev. Food Sci. Nutr., 52, 988-998 (2012).
5) Gregersen S. et al., Metabolism, 53, 73-76 (2004).