ファルマシア
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薬学実践英語
第11回 OTC医薬品販売・服薬指導のための英語表現(Part 1)
F. W. FOONG
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2015 年 51 巻 9 号 p. 879-881

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抄録

2020年の東京オリンピックが近付くにつれて,沢山の外国人が来日することが予想される.外国人が日本国内を旅行中に軽度の感染症や病気にかかり,薬局を訪れることは十分にあり得る.薬剤師はこの状況に備えておかなければならない.「私は英語が話せません」と言って,病気で弱っている客(すなわち患者)を避けることはあってはならない.プロの薬剤師の最優先の義務は,健康を害した人をあらゆる可能な方法で助けることである
今回と次回の2回にわたって,OTC(over-the-counter)医薬品を販売・服薬指導するための英語表現の基本を学習しよう.薬剤師は以下の手順で客と会話をするであろう.①来店した客に挨拶する,②客の現在の症状や既存の症状について尋ねる,③可能性がある原因について尋ねる,④もし必要なら,医師の受診を促す,⑤食物や薬物に対するアレルギーの有無について尋ねる,⑥その医薬品を選択した理由について述べる,⑦選択した医薬品の用法・用量を説明する,⑧可能性のある副作用と,副作用が現れたときの対処法について情報を提供する,⑨医薬品の価格を伝える,⑩客の質問に答える,⑪服薬遵守を確認する,および⑫挨拶で終わる.
そこで,以下にこれら12項目についての基本的な英語表現を例示する.

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© 2015 The Pharmaceutical Society of Japan
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