ファルマシア
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骨と薬の親和性を調節:ビスホスホネートが抱えるジレンマの克服にむけて
中島 理恵
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2016 年 52 巻 6 号 p. 558

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抄録
含窒素ビスホスホネート(nitrogen-containing bisphosphonates:N-BPs)は,骨粗しょう症や骨ページェット病などに伴う骨量減少症状の治療に用いられる代表的な薬である.これらの化合物は骨への親和性が高く,破骨細胞に取り込まれてファルネシルピロリン酸合成酵素(farnesyl pyrophosphate synthase:FPPS)を阻害し,破骨細胞の骨吸収作用を抑制する.安全で効果も高い一方,骨への親和性が高すぎることによる顎骨壊死などの副作用や,ホスホン酸基を2つ有することによる経口吸収性の低さなどの課題がある.そしてN-BPsにおいては,骨への親和性とFPPS阻害に必要な構造が同じであるため,副作用を回避する目的で骨への親和性を下げようと官能基変換すると,FPPS阻害活性も同時に下がってしまうというジレンマがあった.最近,上記課題の解決に有望な,骨を標的とする医薬品のデザインに関する新しい方法がJahnkeらにより報告されたので,本稿で紹介したい.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Jahnke W. et al., Angew. Chem. Int. Ed., 54, 14575-14579 (2015).
2) Jahnke W. et al., ChemMedChem, 5, 770 (2010).
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© 2016 The Pharmaceutical Society of Japan
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