ファルマシア
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創薬研究から製品化へのマネジメント・モデル
第1回 創薬研究開発に使われるプロジェクト評価の方法
髙橋 義仁
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2017 年 53 巻 10 号 p. 1013-1015

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抄録
高い計画性や投資効率の実現のために研究開発に使われるプロジェクト評価は必要であり工夫されてきた.キャッシュフローの予測に加え時間が生む価値を考慮するDCF法,将来発生するシナリオの全体像を理解し全体像をベースに意思決定を行うための方法であるディシジョンツリー法などは,よく知られている.しかし予測誤差,割引率の設定の仕方などで予測数値は大きく変化する.プロジェクト評価者の裁量範囲も大きいこともあり,評価されたプロジェクト価値を客観的で公平な指標ととらえるのには限界がある.このような特性を理解して適切に利用する必要がある.
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© 2017 The Pharmaceutical Society of Japan
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