ファルマシア
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ミニ特集 話題
肺がん治療における免疫チェックポイント阻害薬の有効性
高橋 聡峯岸 裕司
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2017 年 53 巻 10 号 p. 958-962

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抄録
免疫チェックポイント阻害薬は、免疫応答を負に制御する分子を阻害し、ヒトに本来備わった免疫機能を回復させることで抗腫瘍効果をもたらす薬剤である。複数の臨床試験で有効性が証明され、進行非小細胞肺癌の薬物療法を改変した。長期生存を示す、あるいは一旦増大したようにみえた腫瘍が縮小するなどの特有の効果も報告されている。また、免疫機構の変化に伴い生じる有害事象は特有で、従来の癌薬物療法では経験しないものである。
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© 2017 The Pharmaceutical Society of Japan
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