順天堂大学医学部附属順天堂医院消化器内科
2017 年 53 巻 11 号 p. 1077-1081
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近年の腸内細菌分析法の発展により,腸内細菌叢の乱れ(dysbiosis)と様々な疾患との関連が明らかになってきた.潰瘍性大腸炎(UC)もdysbiosisの関与が疑われる疾患の一つであり,dysbiosisを是正する手段として便移植(FMT)に注目が集まっている.しかし,UCに対するFMTの有効性は未だ確立されていない.本稿ではUCに対するFMT,特に抗菌薬療法(AFM療法)をFMTの前治療として併用する抗菌薬併用便移植療法(A-FMT)について概説する.
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