ファルマシア
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ミニ特集 最前線
ライフサイエンス分野におけるオープン・イノベーションの現状と課題 政策動向とケーススタディ
黒河 昭雄
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2017 年 53 巻 12 号 p. 1152-1156

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抄録

産学官連携に特徴づけられる日本型のオープン・イノベーション(OI)を推し進め、これまでにない付加価値をもった革新的製品を生み出していくためには、産・学・官のそれぞれが従来のクローズド・モデルを越えて、互いの知見や技術、情報等を結合させるためのインセンティブを具体的に設計することが不可欠である。本稿では、OIに関する政策動向を概観したうえで、「JLABS」によるベンチャー・インキュベーションを事例に、OIにおけるインセンティブの構造化とその戦略性を紹介するとともに、特に日本型OIにおける官の役割について考察する。

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© 2017 The Pharmaceutical Society of Japan
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