ファルマシア
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53 巻, 12 号
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目次
  • 2017 年 53 巻 12 号 p. 1140-1141
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    ミニ特集:日本のイノベーションのアクセラレーター
    ミニ特集にあたって:アカデミアシーズの事業化は,日本全体としても大きな課題である. JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)で以前より推進されている橋渡し研究は,主として再生医療の臨床研究を推進するものである.AMED(国立研究開発法人医療研究開発機構)で,実用化を目指して公募している創薬シーズは,共同研究開発企業が見つかったシーズに限定されている.早期の創薬研究は,従来なかなか支援されてこなかった.今回の座談会では,実際にアーリーステージのベンチャーシーズをハンズオン支援しているベンチャーキャピタルの方を中心に,アカデミアシーズおよびその支援に関する課題と今後の展望について議論していただいた.
    表紙の説明:池口慶三(1867~1933)は東京大学医科大学薬学科卒業.下山順一郎・丹波敬三・丹羽藤吉郎らに師事.1927年,日本薬剤師会長.丹波敬三逝去のあとを受けて東京薬学専門学校校長に就任.薬事制度の整備や,薬剤師の育成に尽力した.書は「信為萬事本(信は万事の本たり)」.出典は『唐書』褚遂良伝.東京薬科大学所蔵.
オピニオン
  • 協創のパートナーをいかに広げるか
    鈴木 寛
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1139
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    医療イノベーションが、一挙に本格化している。2010年京大のiPS研究所に始まり、2012年に東北大にメディカルメガバンク、2015年春には、日本医療研究開発機構(AMED)が発足。また、地方自治体レベルでもライフ・イノベーションの拠点整備に、そして、学と産との動きも活発である。今後、さらに必要となるのが、他分野・他業界とのさらなる協働・協創、そして起業化支援では、アーリーステージを支える,国内外のエンジェル投資家とベンチャーキャピタル。創薬を支えるコラボレーターをいかに広げていくかが重要である
Editor's Eye
ミニ特集 セミナー
ミニ特集 最前線
ミニ特集 話題
ミニ特集 ベランダ
  • アクセラレーターとアカデミアの視点
    安西 智宏, 佐藤 太郎, 佐藤 康夫, 嶋内 明彦, 松本 雄大, 渡邉 昭彦
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1163-1168
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    アカデミアシーズの事業化は,日本全体としても大きな課題である.ファルマシア誌の新シリーズ「日本のベンチャーの底力」は,日本のベンチャーの成功例を取り上げ,まだ事業化が見えないアカデミアシーズやベンチャーを勇気づけたいとの趣旨で始まった.実用化を目指す目的で,AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)で公募している創薬シーズは,共同研究開発企業が見つかったシーズに限定されており,アーリーフェイズのシーズに関してはアクセラレーターの育成や支援が大きな課題となっている.今回は,そんなアーリーフェイズのシーズもハンズオン支援しているアクセラレーターの先生方に集まって頂き,課題と今後の展望について伺った.
FYI(用語解説)
  • 樋原 伸彦
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1169_1
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    テクノロジー・インキュベーター(TI)とは,技術シーズのコマーシャリゼーションを志向するスタートアップ企業の孵化を後押しする組織を言う.通常のインキュベーター(ビジネス・インキュベーター)がスタートアップ企業に提供するのは,物理的な活動拠点と一般的なビジネスサポートの2つであるが,TIは,それらに加えて,①市場ニーズにいかに技術シーズを対応させるか,②リスクの高い技術シーズのコマーシャリゼーションのための資金調達をどのように行うのか,という課題を解決するための機能も提供する.資金調達に関しては,TI自体が資金提供の機能を持つ場合もある.また,物理的な活動スペースの提供が必ずしも伴わない場合もある.
  • 佐藤 康夫
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1169_2
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    企業が,社内だけでなく社外の技術やアイデアを取り入れて,新しい商品や価値を創造すること,またはその活動のこと.企業間,または企業と大学間での共同研究,自由参加型コンソーシアムなどがその活動例である.グループ企業内での連携なども,オープン・イノベーションに含まれる.
    かつて多くの製薬企業は,特許による権利確保を重視することもあって,機密保持の観点から極力自社の技術を秘匿し,個々にインハウスで研究開発を行っていた.しかしながら近年,医薬品開発が困難さを増し,その成功確率が低下するに伴い,現在では逆にほとんどの企業がオープン・イノベーションを志向している.
  • 松本 雄大
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1169_3
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    ベンチャー企業の経営課題は販路,資金,人材,知財,広報など多岐にわたり,かつ時期によって重要な経営課題も変わってくる.ベンチャー支援家が,ベンチャー企業に伴走する形で継続して重要な経営課題解決の支援を行うことをハンズオン支援という.なおベンチャー支援家には,ベンチャーキャピタリストやコンサルタント等が含まれる.
  • 岡本(内田) 好海, YU Ruoxing, 仁科 博史
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1169_4
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    各国規制当局による医薬品の胎児に対するリスク分類基準である.1979年に導入された米国FDA胎児危険度分類基準は,ヒト対照比較研究および動物実験結果に基づき,胎児へ与える危険性をA,B,C,D,Xの5段階に分類している.Aはヒトの適切な対照比較研究の結果,胎児に対するリスクが認められないもの,BとCは潜在的リスクを否定できないもの,DとXはヒトで胎児に対する有害作用が確認されているものである.A〜Dは,医薬品のベネフィットがリスクを上回る場合には使用可能であるが,Xは,いかなる場合でもリスクがベネフィットを上回るため,妊婦への使用は禁忌である.2015年6月以降,FDAはこの5段階分類を廃止し,記述式に変更した.
ミニ特集 話題
セミナー
  • 地域におけるアドバンス・ケア・プランニングの進め方
    西川 満則, 三浦 久幸
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1177-1181
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    非がん・高齢者疾患のエンド・オブ・ライフケアにおける意思決定支援、その中核となる考え方にアドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning:ACP)がある。ACPは、“あらかじめ前もって、人生の最終段階に向けて、本人にとって大切な事柄や譲れない事柄、気がかりな事柄について、時には生命維持治療の選択や、自分の最期を委ねたい代理決定者の選択、療養・最期の場所の選択について話し合い、その内容を周囲の誰かに伝える、そのプロセス”を指している。本稿では、ACPのプロセスの中で表明された患者の思いをどのように酌み繋いでいくかについて、ACPを踏まえた意思決定支援の3本の柱、教育プログラムとしてのACPトレーニングパッケージ、酌みとられた患者の意思を、地域で繋ぐための多職種協働をテーマに論じる。ACPは地域包括ケアの土台になる。
セミナー
セミナー
承認薬の一覧
在宅医療推進における薬剤師のかかわり
医療現場につながる基礎科学
製剤化のサイエンス
留学体験記 世界の薬学現場から
創薬研究から製品化へのマネジメント・モデル
トピックス
  • 里 章平
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1210
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    フェノール類は,医農薬や機能性材料に含まれる化合物群であり,有用な合成中間体としても利用されている.合成法の1つとして,安価で入手容易なハロゲン化アリールを基質とした遷移金属触媒によるヒドロキシル化反応が注目されている.しかしこの手法では,強塩基性であるKOHやCsOHなどの使用が必須であり,塩基に不安定な基質の適用は困難であった.また,同一分子内に存在するアミノ基やヒドロキシル基が反応してしまうため,求核性官能基の保護が必要であった.メルク社のFierやMaloneyは,弱塩基性条件下,ベンズアルドキシム2を水酸化物の代替物として用いて,ハロゲン化アリールをPd触媒的にフェノール類へ変換する官能基許容性の高い手法を開発したので,本稿にて紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Fier P. S., Maloney K. M., Angew. Chem. Int. Ed., 56, 4478-4482(2017).
  • 片川 和明
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1211
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    多くの化学伝達物質や薬物の標的であるGタンパク共役型受容体(GPCR)だが,実は未だその約4分の1はリガンドが同定されていないオーファン受容体(oGPCR)である.oGPCRの特異的リガンドの発見は,これまで不明だった薬物の作用機序解明や薬物標的の創出につながる.Lansuらは,彼らの研究グループが報告したoGPCRリガンド探索法(PRESTO-Tango法)と計算化学的手法を組み合わせ,oGPCRの1つであるMas-related GPCR X2(MRGPRX2)の特異的リガンドを見いだし,MRGPRX2が非古典的なオピオイド受容体であることを突き止めたので紹介したい.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Kroeze W. K. et al., Nat. Struct. Mol. Biol., 22, 362-369(2015).
    2) Lansu K. et al., Nat. Chem. Biol., 13, 529-536(2017).
  • 矢萩 弘晃
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1212
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    現在,認知症患者は増加の一途をたどり,社会的課題となっているが,根治療法が確立しておらず,発症メカニズムの解明や新たな治療薬の開発が急務となっている.近年,一部の健康食品に認知症を予防する可能性が示唆されており,その一例であるローヤルゼリーには様々な生物活性を有する主要ローヤルゼリータンパク質群(MRJPs)が含まれ,認知機能および見当識改善作用を示すことが報告されている.今回,ChenらはMRJPsに着目し,ラットを用いた認知機能改善作用の評価とそれに関与するバイオマーカーの推定を行ったので紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Malecova B. et al., Gene, 303, 165-175(2003).
    2) Pyrzanowska J. et al., J. Ethnopharmacol., 155, 343-351(2014).
    3) Chen D. et al.,J.Agric.Food Chem., 65, 3151-3159(2017).
  • 髙橋 未来
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1213
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    実験器具・装置は「お金のかかるもの」である.特に,質量分析装置,核磁気共鳴装置,液体クロマトグラフなど,どれも数百万から数億円と高額となってしまい,維持費も莫大である.つまり,理化学機器を使用する実験とは「お金のかかるもの」と一般的に思われている.そのようななか,お金をかけない装置の開発が注目されてきている.理化学機器のなかで,遠心分離装置は実験室になくてはならないものであり,臨床検査の分野でも多く利用されている.ヘマトクリット値を求めるため全血から血漿を分離すること,病原体や寄生虫がどのくらい含まれているのか診断することのファーストステップとして利用されている.
    しかし,遠心分離機は値段が高く,電力を必要とする.そのため,電力の安定供給ができない環境(野外,災害時など)では,利用できない.そこで,「電力に頼らず,人力で遠心分離ができないのか?」という課題にたどり着く.最近では,紙で作った遠心分離装置が報告されたことから,遠心分離システムを安価で,簡単かつ電力のいらない技術開発のアプローチ,そしてその応用性を紹介したい.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Bhalma M. et al., Nature Biomed. Eng., 1, 0009(2017).
    2) Brown J. et al., Am. J. Trop. Med. Hyg., 85, 327-332(2011).
    3) Wong A. et al., Lab. Chip, 8, 2032-2037(2008).
  • 木村 徹
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1214
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    コレステロールは生体膜の必須構成要素であり,細胞の増殖過程で必要とされるコレステロールの生合成と取り込みは様々な機構を介して調節されている.食餌性コレステロールは,主に低密度リポタンパク質(LDL)として受容体介在性エンドサイトーシスにより細胞内へ取り込まれる.その後,リソソーム内腔で分解を受け,フリーとなったコレステロールは,ニーマン・ピックC1(NPC1)とNPC2により細胞質内へと排出され,様々なオルガネラ膜へと選別を受ける.
    リソソームは,増殖調節因子mechanistic target of rapamycin complex 1(mTORC1)の活性化される場所でもある.アミノ酸などの栄養シグナルはRag GTPaseを介してmTORC1を活性化し,細胞増殖を促すことが知られている.また,mTORC1は脂肪酸やステロールの合成を誘導し,増殖過程の細胞におけるLDLの取り込みを亢進させることも知られている.一方で,食餌性のコレステロール自身もmTORC1を活性化する役割を有すると考えられてきたが,mTORC1が食餌性コレステロールをどのように感知しているのかは不明であった.本稿では,リソソーム内のコレステロールがアミノ酸輸送体でアルギニンセンサーとして機能するSLC38A9とNPC1による複合体を介して,mTORC1の活性化と増殖シグナルを制御するということを報告したCastellanoらの研究成果を紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Espenshade P. J. et al., Annu. Rev. Genet., 41, 401-427(2007).
    2) Krall A. S. et al., Nat. Commun., 7, 11457(2016).
    3) Düvel K. et al., Mol. Cell, 39, 171-183(2010).
    4) Castellano B. M. et al., Science 355, 1306-1311(2017).
  • 杉山 梓
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1215
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    不安・睡眠障害や概日リズム異常は,双極性障害(BD)や統合失調症(SZ)において共通して認められる.両疾患において,不安の増悪は症状の重症化や治療薬効果の減弱をもたらす.扁桃体は恐怖やストレス応答,不安の表出において中心的な役割を担っている脳部位であり,扁桃体におけるソマトスタチン(SST)やニューロペプチドY(NPY)の発現は不安の減弱につながる.マウス扁桃体へSSTを注入すると抗不安様作用や抗うつ様作用を示し,またSST欠乏マウスでは不安様行動の増加を示す.扁桃体におけるNPYの減少が拘束ストレス後に認められるなど,SSTとNPYが扁桃体の働きに主要な役割を示す可能性が示唆されている.本稿では,BDとSZ患者の症状増悪とSSTおよびNPYの扁桃体における発現の概日リズム変動に関するPantazopoulosらの論文を紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) McDonald A. J. et al., Neuroscience, 66, 959–982(1995).
    2) Pantazopoulos H. et al., Biol Psychiatry, 81(6),536-547(2017).
    3) Johansson A. S. et al., Schizophr Res., 74(1-3),17-23(2016).
    4) Seifuddin F. et al., BMC Psychiatry, 13, 213(2013).
    5) Berretta S. et al., Biol. Psychiatry. 62, 884-893(2007).
  • 迫谷 有希子
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1216
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    芽胞は様々なものに耐性がある.紫外線にも耐性があり,栄養細胞の10~50倍とされている.芽胞は紫外線により,光産物SP(5-チミニル-5,6-ジヒドロチミン)を形成され,ゲノムが不安定になることなどの影響により,細胞死を引き起こす.本稿では,紫外線により芽胞に生じた光産物を修復する酵素の活性に関する論文を紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Setlow P., J. Appli. Microbe., 101, 514-525(2006).
    2) Linlin Yang et al., Front. Chem., 5, 14, 28(2017).
  • 鈴木 陽介
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1217
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    糖尿病の合併症である糖尿病性腎症は,進行すると末期腎不全に至り,人工透析を余儀なくされる.非糖尿病患者と比較すると,糖尿病患者は末期腎不全に至るリスクが約2倍高いことが報告されているが,2型糖尿病患者のうち実際に糖尿病性腎症を発症する割合はおよそ20〜40%である.そのため,糖尿病性腎症の発症リスクが高い患者を早期に層別化することで,腎不全の進展を予防するための効果的な治療を早期に開始することが可能となる.これを実現するためには,高い精度,特異度で腎機能の低下を予測するバイオマーカーの確立が求められる.
    これまでに,2型糖尿病患者の腎不全の進展と関連がある新規バイオマーカーとして,midregional-proadrenomedullin(MR-proADM),soluble tumor necrosis factor receptor 1(sTNFR1),およびN-terminal prohormone brain natriuretic peptide(NT-proBNP)が報告されている.MR-proADMは,慢性腎不全の進行が認められた患者において,その血漿中濃度が高値であったことが報告されており,sTNFR1とNT-proBNPは,慢性腎不全の進展の予測マーカーとなることが報告されている.これら3種のバイオマーカーを組み合わせることで,更なる予測性能の向上が期待されるが,その点は明らかになっていなかった.本稿では,これら3種のバイオマーカーを組み合わせた際の2型糖尿病患者の腎機能低下の予測性能を評価した研究を紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Dieplinger B. et al., Kidney Int., 75, 408-414(2009).
    2) Niewczas M.A. et al., J. Am. Soc. Nephrol., 23, 507-515(2012).
    3) Kim Y. et al., Am. J. Kidney Dis.,65, 550-558(2015).
    4) Saulnier P. J. et al., Diabetes Care, 40,367-374(2017).
追悼
  • 山本 郁男
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1209
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    日本薬学会、有功会員、米国カルフォルニア大学サンフランシスコ(UCSF)薬理学教授、Dr. Eddie Leong Way は、2017年6月12日、100歳で亡くなった。かつて、彼の下で博士研究員として従事した私(山本郁男、北陸大学名誉教授)は、ここに追悼文を書かせて頂く。Dr. E.L. Wayは、中国系アメリカ人で陽性型の慈愛に満ちた温かい教育者である。その研究はモルヒネ(麻薬)の耐性、依存性メカニズム。生涯論文数約400報。彼を知る日本人研究者は多い。彼の御冥福を祈る。
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総説目次
薬学と50年
談話室
  • 菅原 英輝
    2017 年 53 巻 12 号 p. 1192_2
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    濃紺の羽に一部青い光沢と鮮やかな山吹色の帯模様。これはキオビエダシャクの色使いだ。数年前に自宅近くで見かけ、珍しい蝶がいるものだと思っていたが、今年6月のある朝、自宅のカーテンを開けると芝の上に十数匹が舞っておりとても驚いた。インターネットの情報によると、キオビエダシャクはシャクガ科の蛾の一種で、東南アジア一帯から日本の主に奄美大島以南の南西諸島にかけて広く分布し、近年、九州本土へ生息域が拡大しているとある。
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