抄録
医薬品開発は高度化・複雑化の一途をたどっており、治験を実施する上で治験実施計画の理解と被験者保護や研究倫理の立場に立った対応は、ますます重要となる。また、人を対象とした医学系研究(臨床研究)も、倫理指針の改定に伴い注目を浴びている。しかしながら、従来の講義型の学習方法では十分な学習効果は期待できず、体験を伴う実践型の演習プログラムが求められている。本稿では、日本大学薬学部で行っている実践型の医薬品開発教育について概説すると共に、薬剤師の卒後教育・生涯教育における臨床研究教育の取り組みについて紹介する。