抄録
クロピドグレルは,チエノピリジン系の抗血小板薬であり,虚血性脳血管障害後の再発抑制,末梢動脈疾患における血栓・塞栓形成の抑制や経皮的冠動脈形成術が適用される虚血性心疾患の治療に使用されている.世界的にも販売額の高い薬であり,他剤と併用する患者も多いことから,薬物間相互作用について十分な注意が必要である.本稿では,クロピドグレルの抱合代謝物との薬物間相互作用に関する最新の知見を紹介する.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Floyd J. S. et al., Clin. Pharmacol. Ther., 91, 896-904 (2012).
2) Tornio A. et al., Clin. Pharmacol. Ther., 96, 498-507 (2014).
3) Itkonen M. K. et al., Drug Metab. Dispos., 44, 1364-1371 (2016).