あすか製薬(株)
2017 年 53 巻 3 号 p. 250-251
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
肝性脳症の主な誘因として、食物などに由来するタンパク質から腸内細菌が産生するアンモニアが挙げられる。リファキシミンは、好気性グラム陽性菌、通気嫌気性グラム陰性菌などに対して抗菌活性を示し、体内にほとんど吸収されることなく腸管内でのアンモニア産生量を減少させる、本邦で初めて「肝性脳症における高アンモニア血症の改善」の効能・効果を取得した難吸収性抗菌薬である。本稿では、リファキシミンの開発の経緯や作用機序、国内臨床試験で示された有効性および安全性について解説している。