2017 年 53 巻 4 号 p. 305-308
近年、医療は高度化・複雑化を増すばかりである。このような医療の現状において、臨床薬剤師は、臨床現場に欠かせない知識・技能・態度を十分に統合した実践能力を患者個々の状況に応じて適切に発揮することが求められている。そこで、薬学基礎と専門教育である臨床関連教育が常に深いつながりをもたせることで、薬学基礎分野の内容が薬剤師の臨床実践能力に非常に役に立つことを意識させるよう教授するとともに、習得された基礎知識を統合して知識・技能・態度との連動をスムーズにさせることで今後実践能力の育成がよりスムーズに図れるようになることを期待している。