ファルマシア
Online ISSN : 2189-7026
Print ISSN : 0014-8601
ISSN-L : 0014-8601
トピックス
ナノ粒子懸濁液の処方選択における安定性評価について
内山 博雅
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 53 巻 5 号 p. 469

詳細
抄録
薬物ナノ粒子懸濁液の調製方法として粉砕法が挙げられるが,ナノ粒子は安定性が悪く凝集しやすいため,調製時の粒子径を長期間保持することは難しい.そこで,長期間粒子径を保持可能な薬物ナノ粒子懸濁液を調製するために,ポリマーや界面活性剤を用いる研究が行われている. しかし,保存時の安定性が保たれても,薬物ナノ粒子懸濁液は,その後の製造工程や体内投与後において種々の負荷を受ける.例として,無菌化の際の加熱や,経口投与後の消化管でのpH変化が挙げられる.したがって,調製したナノ粒子が種々の負荷に対して,高い安定性を示す粒子設計が求められる.しかしながら,上述のようなナノ粒子が受ける種々の負荷について系統的に評価した論文は少ない.本稿では,ナノ粒子懸濁液の製造時から体内で吸収されるまでに受ける種々の負荷を想定し,より安定性の高い処方選択を可能にする評価方法を提案している論文を紹介する.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Peltonen L. et al., J. Pharm. Pharmacol., 62, 1569–1579(2010).
2) Nakach M. et al., Int. J. Pharm., 506, 320–331(2016).
3) Nakach M. et al., Int. J. Pharm., 476, 277–288(2014).
著者関連情報
© 2017 The Pharmaceutical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top