マイクロアレイによる遺伝子発現解析では,一般的に対照となるコントロールのシグナル値(蛍光強度)で測定対象のシグナル値を割った相対比をfold-change (倍率変化)として評価に用いる.
fold-changeは処置群とコントロール群のアレイのシグナル値を比較する場合が多く,例えば遺伝子Aのコントロールのシグナル値が50で処置群のサンプルは100とすると遺伝子Aはコントロールより2倍発現が上昇していることを示す.
また,fold-changeは対数で表される場合があり,真数で2倍のfold-changeは底が2の対数では1になり,真数で0.5倍のfold-changeは底が10の対数では-0.301となる.