ファルマシア
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創薬研究から製品化へのマネジメント・モデル
第3回 大規模製薬企業とバイオベンチャーの評価は互いに相容れないことを知る
髙橋 義仁
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2018 年 54 巻 2 号 p. 160-162

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抄録

大規模製薬企業の組織的研究開発の場面では,複雑な権限移譲の関係による強いプリンシパル=エージェント(P-A)関係が存在する.医薬品研究開発プロセスの分析によると,大規模企業ではP-A問題により消極的なプロジェクト評価がされやすい環境となることが想定される.逆に,エージェントとしての研究部門の権限が強いバイオベンチャーなどの企業体では,積極的なプロジェクト評価がされやすい環境となる.

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© 2018 The Pharmaceutical Society of Japan
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