ファルマシア
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最前線
乳がんにおける亜鉛と亜鉛トランスポーターの重要性
中瀬 朋夏松井 千紘髙橋 幸一
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2018 年 54 巻 7 号 p. 670-674

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抄録

亜鉛は細胞内シグナル伝達分子としての機能を有し、この亜鉛シグナルの解明によって、未だ不明な疾患の発症•進行を説明できる可能性がある。特に、乳がんでは、亜鉛の動態制御を担う亜鉛トランスポーターが、これまで隠れていた乳がん悪性化のプロセスと密接に関連するとの報告が相次いでいる。本稿では、乳がん悪性化における亜鉛と亜鉛トランスポーターの役割、および、その理解が乳がん治療の新戦略となりうるのか、概説する。

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© 2018 The Pharmaceutical Society of Japan
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