2018 年 54 巻 9 号 p. 887_2
CNN(畳み込みニューラルネットワーク)モデルは,脳の特性を模した数式モデルである人工ニューラルネットワークモデルの一種であり,画像認識の分野では最も多く利用されているディープラーニング手法である.一般的には,与えた入力データの特徴量を基に簡素化を行う「畳み込み層」と,それを大雑把にまとめて捉えていく「プーリング層」のデータ処理を繰り返すことで入力データの特徴量を学習し,最終的に全結合層と出力層を経てデータを分類・識別していく.特に画像認識においては様々な特徴を取り出して学習できるだけでなく,画像のノイズ,変形,移動に頑強であるなどの利点がある.