東京薬科大学薬学部薬物動態制御学教室
2020 年 56 巻 4 号 p. 325-329
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腸管粘膜近傍に存在する粘液層は,細胞膜透過性の高い薬物においては重要な吸収制御因子と考えられているが,その詳細な分子機構については未解明である.加えて,粘液層の主要な構成成分としてムチンが知られているにも関わらず,薬物吸収とムチンとの関連性について分子レベルで検討した報告は無く,その寄与率は未だ明らかにされていない.我々は薬物の腸管膜透過性に及ぼす粘液層の影響について検討し,ムチン分子が重要な制御因子となる可能性を見出した.
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