ファルマシア
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オピニオン
患者力は創薬の源,それを支える薬剤師
入村 達郎
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2020 年 56 巻 6 号 p. 491

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抄録

薬学の領域において患者力が重視されるようになりつつある。患者は疾患の持つ社会的な位置付けについてだけでなく、科学的な情報を得、新たな知識を求め、必要とされる科学の発展に寄与するべく発信し始めている。その内容は、医薬品開発のあり方や、創薬のための科学の方向性をも変えてゆく可能性を持つ。これからの薬剤師は患者に寄り添うことにより、患者にとって将来必要な医薬品を医師や創薬開発の現場に伝える重要な役割を担うようになることが期待される。このような創薬人材、実務人材の育成が薬学教育に期待される。

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© 2020 The Pharmaceutical Society of Japan
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