ファルマシア
Online ISSN : 2189-7026
Print ISSN : 0014-8601
ISSN-L : 0014-8601
トピックス
チロシン残基の網羅的機能解析を可能にするケミカルプロテオミクス
佐藤 伸一
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 56 巻 8 号 p. 779

詳細
抄録

ケミカルプロテオミクスは,共有結合修飾されたタンパク質に焦点を当てたタンパク質・アミノ酸残基の機能解析手法である.タンパク質存在量でなく活性,機能に着目した解析が可能である.例えば,セリン加水分解酵素の活性プロファイリング等では,酵素活性に基づく有益な情報が取得できる.
今回Hsuらは,チロシン残基に対して選択的に共有結合を形成できるプローブを開発し,これを用いて3,700種以上のタンパク質,10,000か所以上の修飾サイトを検出,解析したので紹介する.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Liu Y. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 96, 14694-14699(1999).
2) Hahm H. S. et al., Nat. Chem. Biol., 16, 150-159(2020).
3) Dong J. et al., Angew. Chem. Int. Ed. 53, 9430-9448(2014).
4) Adibekian A. et al., Nat. Chem. Biol., 7, 469-478(2011).

著者関連情報
© 2020 The Pharmaceutical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top