ファルマシア
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セミナー:創薬科学賞
AMPA型グルタミン酸受容体拮抗薬ペランパネルの創薬研究
長戸 哲上野 貢嗣上野 正孝竹中 理花田 敬久
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2021 年 57 巻 6 号 p. 520-524

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抄録

初期のAMPA受容体拮抗剤は多くの問題を有し高難易度の創薬標的であった。それを克服すべく新規構造の取得を行い最適化の結果,広範囲のけいれんに有効,かつ半減期が長くトレランス誘導に適した化合物「ペランパネル」を得た。臨床研究で副作用回避につながる用法用量を検討し,焦点てんかん,全般てんかんの強直間代発作への適応を取得し,現在ファーストインクラスの抗てんかん薬として広く使用されている。

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© 2021 The Pharmaceutical Society of Japan
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