ファルマシア
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最前線
がん薬物療法における薬剤耐性化遺伝子変異検査の現状
石川 和宏
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2024 年 60 巻 3 号 p. 192-196

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抄録
実地臨床では標的分子の異なる複数の抗がん薬の使用が可能となったことにより,ドライバー遺伝子変異ごとに患者層を分類して治療を進めるという患者層別化に基づいた分子標的抗がん薬治療(個別化医療)が実施に至り, 生存期間を劇的に改善することが明らかとなってきた. このような現状を踏まえ, 遺伝子検査にてがん患者より検出された遺伝子情報を駆使したがんゲノム医療の実際と,治療経過に伴い薬剤耐性を誘発する遺伝子変異の出現情報を得ながら耐性克服に向け現在行われている医療戦略について述べた.
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© 2024 The Pharmaceutical Society of Japan
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