ファルマシア
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G4-mRNA display-SeqによるRNA-G4特異的に結合するペプチドの同定
馬 悦
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2024 年 60 巻 5 号 p. 445

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抄録

生体高分子の1つである核酸は,特殊な高次構造に折りたたまれることで多様な生命現象に関わることが知られている.これらの中でグアニン四重鎖(G-quadruplex; G4)構造は,がん関連遺伝子の発現やRNA代謝,各種疾患などを含む様々な細胞プロセスを制御することから,薬剤開発の有望な治療標的として広く研究されている.本稿では,特定のRNAで形成されるG4構造(rG4)に対して特異的に結合するペプチドの同定と,これを用いた目的とするrG4の遺伝子制御について,最新の知見を述べる.

なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.

1) Lyu K. et al., Nucleic Acids Res., 49, 5426–5450(2021).

2) Liu K. C. et al., J. Am. Chem. Soc., 142, 8367–8373(2020).

3) Mou X., Kwok C. K., J. Am. Chem. Soc., 145, 18693–18697(2023).

4) Ngo K. H. et al., Chem. Commun., 56, 1082–1084(2020).

5) Zheng K. -W. et al., Nucleic Acids Res., 48, 11706–11720(2020).

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