2018 年 17 巻 2 号 p. 175-186
土壌炭素貯留量の空間分布は農林地の生産力、持続性および炭素隔離能を評価するために不可欠な情報である。本報告では、熱帯林地域における土壌炭素貯留量の推定モデルの開発と改善のため、森林総合研究所が2002年から研究活動を行っているカンボジア国の熱帯林で取得された土壌炭素データを公開する。データセットは66点の地点データと、309点の土壌層位データを含む。36点は新規で公開されるものであり、残る30点は既存の研究論文等で出版された分析値に、空間情報等を付加して整備したものである。