森林総合研究所研究報告
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論文
  • 北原 文章, 西園 朋広, 山田 祐亮
    原稿種別: 論文
    2026 年25 巻1 号 p. 1-7
    発行日: 2026/03/26
    公開日: 2026/03/26
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    電子付録

    本研究は、日本のカーボンニュートラル目標達成に向け、森林の炭素吸収量算定に不可欠な広葉樹林の林分材積推定手法を検討した。既存の森林簿と現在の林況との乖離が指摘される広葉樹林における林分材積の将来予測を行うため、森林生態系多様性基礎調査(NFI)の時系列データ(第3期・第4期)を使用した。まず、全国を6つの地域区分とし、林齢と上層木平均樹高の関係についてKorf式を一般化差分式へ誘導することで、期首情報から期末情報を推定する関係式を作成した。次に、平滑化スプラインを用いて上層木平均樹高と林分材積との関係をモデル化し、林分材積の推定を行った。その結果、上層木平均樹高の推定式については地域によってパターンが異なり、緯度が低い地域ほど樹高成長の上限値が小さくなる傾向にあった。推定された林分材積については、林分収穫表を用いた既往の研究と比較して全ての地域で大きい値を示し、推定値が一定値に漸近するという課題がみられた。本手法は、各地域の平均的な期首情報を活用することで、林分材積の現況評価と将来予測を可能にし、将来的には、森林簿の林齢情報や航空機LiDAR計測による高さ情報と併用することで、より詳細な林小班単位での予測が可能になることが期待される。今後、地域に応じた成長関数の探索や、最新のNFIデータの活用によってモデル精度の向上が必要である。

短報
  • 大谷 達也, 藤井 栄, 梅崎 康典
    原稿種別: 短報
    2026 年25 巻1 号 p. 9-15
    発行日: 2026/03/26
    公開日: 2026/03/26
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    防鹿柵が破損しやすい場所をCS立体図から判別できるか検証するため、徳島県南部に設置された78か所の防鹿柵を点検し、設置後の経過年数やCS立体図のRGB (赤緑青) チャンネル値との関連を解析した。防鹿柵の設置後年数が増えると破損件数が増えた。動物の干渉や人為的な原因による破損が小規模にとどまることと対照的に、地形に起因する破損では手持ちの資材で修復できないほど大規模なものがあった。地形に起因する破損はCS立体図のRチャンネル値が小さい場所、すなわち下部谷壁斜面や谷頭部で起こる確率が高いことが示された。防鹿柵を設計する際、CS立体図で青黒く表現される場所を避けることによって、地形に起因する破損を少なくできると示唆された。

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