森林総合研究所研究報告
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最新号
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論文
  • 中田 了五
    原稿種別: 論文
    2026 年25 巻2 号 p. 61-75
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/06/26
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    電子付録

    気候変動適応について樹木の成長と生存を考える上で樹木水力学の重要性が増している。これまでも樹幹のサイズ変動測定が樹木の水分状態変動を把握するために利用されてきた。本研究では、直径の大きい針葉樹成木を材料として、改良したデンドロメータシステムにより、樹皮水分貯留変化を示すTWD (tree water deficit) と辺材圧ポテンシャル変化を示すdPP (differential pressure potential of sapwood) を数ヶ月以上の長期間にわたり同時計測することができた。このシステムの最大計測期間は1成長期程度とするのが適切であると考えられた。気象条件変化に対するTWDdPPの変化は1日のうちでも季節によっても異なっており、dPPの日内変動は大気の飽差や樹液流の変化とよく適合していたが、TWDdPPに対して遅れて変化した。気象条件の変化に対する樹木の反応は樹木個体間や樹種間で異なっており、雑種カラマツではTWDdPPの変動が大きいが、スギではTWDの変動が大きくdPPは安定しており、トドマツでは両方の変化が小さかった。TWDdPPの日内変動から辺材と樹皮の間での放射方向移動を含む樹幹内水移動の複雑性を解釈することができた。以上の結果はTWDdPPの同時長期計測が樹木水力学研究に有用であることを示している。

短報
  • 安藤 裕萌, 山下 聡, 升屋 勇人
    原稿種別: 短報
    2026 年25 巻2 号 p. 77-83
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/06/26
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    電子付録

    ホソチビオオキノコ (オオキノコムシ科甲虫) の随伴酵母を明らかにすることを目的に、国内4ヵ所 (茨城県つくば市、かすみがうら市、土浦市、および愛知県豊田市) において市販のエリンギを用いた誘引トラップ、または自然発生したヒラタケ類の子実体に集まっていた成虫を採集し、その体表から酵母を分離した。その結果、4属7種 (Candida anglicaC. boleticolaMeyerozyma guilliermondiiMeyerozyma sp.Suhomyces chickasaworumSuhomyces sp.Teunomyces cretensis) の酵母が分離された。つくば市ではM. guilliermondii以外の6種、かすみがうら市ではT. cretensis以外の6種が分離された一方で、土浦市ではS. chickasaworumのみ、豊田市ではSuhomyces sp.のみが分離された。このように,ホソチビオオキノコは多様な酵母と関係していることが示された。

ノート
研究資料
  • 東條 一史
    原稿種別: 研究資料
    2026 年25 巻2 号 p. 89-100
    発行日: 2026年
    公開日: 2026/06/26
    研究報告書・技術報告書 フリー

    森林総合研究所の野生動物研究領域の前身組織は、1885年以来長く日本の鳥獣研究と鳥獣行政を担ってきており、鳥獣標本室には関連する歴史的資料が保管されている。研究に関する資料としては、1924年に日本で初めて行った鳥類標識調査に関して、再捕獲の記録や使用した標識リング、参考にしたと思われる外国製リングなどが見つかった。行政に関わるものとしては、飼い鳥や狩猟鳥の掛図と野鳥カレンダーがあった。これらはこの前身組織が新しい調査法を試みたり、様々な行政課題に取り組んできたことを示す貴重な資料であることから、今後の保存、活用のために資料番号を付した目録を公開する。

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