抄録
水蒸気中およびエタノール中で不溶化を図った絹フィブロイン膜を用いてパーべーパレーション法により水-エタノール分離について検討を加えた。これらの膜は水を選択的に透過した。その選択性は膜の厚さ,不溶化の方法などに依存した。すなわち,膜厚20μm程度より水の選択透過があらわれ,厚さとともに選択性が増加し透過速度が減少した。また,水蒸気処理による不溶化が選択性向上のためにより有効であった。アレニウスプロットから求めた透過の活性化エネルギーは, 5-8kca1/moleであった。また,分離係数は高温側で幾分低下した。しかしその程度は小さく,これは高い透過速度と相関するものである。