抄録
段差を視認するためのプレートが、地下鉄やJRの階段で随所に見られる。しかし、その種類は多様でプレートを必要とする者にとって利便性が悪い。また摩耗による損傷を受け、みづらくなっているプレートも少なくない。本研究は段差の視認性の高い、統一されたプレートの確立を目的としている。本報告では、まず始めに営団地下鉄(銀座線·南北線·有楽町線)の実態調査を行った。次に弱視者、および健常者の立場から見やすいとされるプレートの形態の抽出を試みた。それぞれのプレートの配色における明度差値を表し、そしてサンプルを用いて行った健常者へのアンケートの結果によって、その形態を比較及び検討した。