抄録
ストック建築時代に突入した現在、建築に対するリニューアル工事への対応が最も求められている。その中にあって、塗装工事での既存塗膜処理は重要な役割をもち,これまで種々の材料や工法が開発されてきたが、その際に発生する雑音及び粉塵処理が万全なものではなかった。そこで、騒音·粉塵·有害発癌性等の問題点を解決し、環境汚染の影響が最も少ない方法として、「非塩素系溶剤形剥離剤」を使用した塗膜処理方法に着目した。本文では、実際の改修工事物件に試験的に使用したデータを基に、その剥離効果及び周囲の環境に与える影響を考察していく。