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ユーザーの要求する耐久性を実現する仕様選択のためには劣化の評価手法が必要であるが、その評価手法としての暴露試験及び促進試験は標準的な方法が確立されておらず、各試験結果同士を単純に比較ができないのが現状である。本研究では、標準的な試験方法の確立を目的とし、材料·部材等を劣化させる試験における標準的な劣化外力を検討するため、各種表面仕上材を施したコンクリート供試体に実験室内で様々な温度変化を与える実験を行い同条件の供試体の屋外暴露試験結果等との比較検討を行った。その結果、暴露試験結果と促進試験結果では異なる場合があり、促進試験による評価は実環境下での要因を考慮する必要があること等の知見が得られた。