抄録
最近、建物の高気密・高断熱化やライフスタイルの変化によって、建物のカビによる被害が増えてきている。建物のカビによる被害は人体に悪影響を及ぼし、皮膚炎、鼻炎等のアレルギーを引き起こすことから深刻な問題である。カビによる人体の影響については数多くの論文があるが、建物のカビによる被害の調査論文は少ない。本報告は、築年数による幾つかの集合住宅についてカビの被害を調査し、カビの発生している建材や部位について考察を行った。その結果、結露が起き易い箇所または湿気の多い場所でカビが発生し易い傾向にあることが明らかになった。