抄録
前報(その1. 立体要素グラフの面接合による生成法)で、あらゆる立体要素グラフは立体要素基本グラフの面接合によって求められること、また、その構造の記号表示法、及び同形で異なる構造記号が表示可能なものが存在すること、さらに7点までの立体要素グラフの数え上げ結果などを明らかにした。本報では、この立体要素グラフを平面図形に変換し、平面図形上での立体要素基本グラフの特徴、グラフ多様体における面接合が平面図形上でどのような意味を持つかを分析するとともに、同じ構造記号を持つ立体要素グラフのファミリーグラフを数え上げ事例をもとに、その平面図形上の意味を考察する。