抄録
環境に対する取り組みの一つとしてエコマテリアルと呼ばれる「環境に優しい材料」が大きく取り上げられて久しい。しかし、具体的かつ明確な定義のないまま言葉だけが濫用され、言葉の信頼を失いつつあるのが現状である。本研究では、既往のラベリングに関して実態調査を行い、その中でも国内の主要なラベルである「エコマーク」を取得した製品を含む木質建材の環境性能評価を、ヒアリングにより得られた実際のマテリアルフローをもとに行った。その結果、木質建材に関しては現状のエコマテリアルと呼ばれる製品の中でも、CO2排出量と最終処分量について、大きな環境性能上のバラツキがあることが判明したため、評価制度を見直し環境性能を考慮した材料選択の指標を検討する必要があることを指摘することができた。