日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
2007年大会学術講演会研究発表論文集
会議情報

塗料・仕上塗材4
屋外鉄部用水系塗装システムの研究
*才川 圭一郎石原 有七三谷 誠杉島 正見北村 貴志
著者情報
会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 61

詳細
抄録
建築の鉄部塗装は通常、下塗りを1回、上塗りを2回塗装して仕上げるが、乾燥膜厚は100μmにも満たない。その膜厚で腐食要因(酸素、水、水蒸気)を遮断する必要があり、単に下塗り塗料の品質を高めるだけでは限界がある。従来の水性上塗り塗膜は水、水蒸気ともに透過し易く、湿潤環境でふくれ(ブリスター)などを発生し易い。本研究では、各種上塗り塗膜の透水性と水蒸気透過性を測定し、没水試験でのブリスターおよび防食性との関係を求めた。また疎水基成分をエマルション粒子内にナノ分散し、成膜時エマルション粒子間の(疎水基)結合性を高めることが、この対策に有効であることも見出した。
著者関連情報
© 2007 日本建築仕上学会
前の記事 次の記事
feedback
Top