抄録
カーテンウォール構法にアルミニウム部材を使用した場合、その小口は通常押出し型材特有のホロー(中空)になっており、シーリング材接着面は確保できない。このため予めサッシ工場にて小口に接着面を作る必要が生じる。この際使用するシーリング゙材は工場内シーリング材と呼ばれており、汎用品のポリサルファイド系シーリング材が使用されているケースが多い。しかしながら、近年、「スクラップアンドビルド」という考え方から「建築物の長寿命化」という考え方に移行していく中で、既存のポリサルファイド系シーリング材では建築物の長寿命化に追随できない可能性がある。そこで、我々は「建築物の長寿命化」を念頭におき、新たに専用設計したシーリング材を開発した。