抄録
日本建築仕上材工業会、日本シーリング材工業会そして独立行政法人建築研究所は、共同研究として仕上塗材と建築用シーリング材との適合性の研究のため、市販の仕上塗材、建築用シーリング材にて2005年10月より屋外暴露試験を実施した。暴露1年目の暴露試験結果のまとめは2007年に本学術講演会等で報告しており、今回3年目の暴露結果をまとめた。全体として暴露1年目より汚れは進行していたが、塗装を考慮したシーリング材など数タイプ(ポリウレタン系のノンブリードタイプなど)については3年後でも汚れ難いことが確認された。また、バリアプライマーによる汚れ防止効果は認められたが、組合せによっては汚れが顕著になるものもあった。割れに関しては、仕上塗材の種類による影響が大きいことが確認された。