抄録
湿式水蒸気排出型外断熱工法において、押出法ポリスチレンフォーム3種とフェノールフォーム1種2号を対象に、透湿性能試験、膨れ確認試験を行い水蒸気排出機能を確認した。また内部結露発生の予測検証も行った。その結果、溝加工により透湿性が向上すること、強制的に水蒸気が発生する状況下では膨れ発生の可能性があるがこの際に断熱材の吸湿抑制に効果があること、付着力低下抑制に効果があることを確認した。また結露計算から省エネ区分III地域、IV地域においては本工法の標準仕様によれば躯体内に内部結露が発生する可能性は極めて少ないことを検証した。