日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
2010年大会学術講演会研究発表論文集
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建築用廃材せっこうを混入した軽量モルタルの耐火性能検証実験
*齋藤 貴郎増田 秀昭原田 進小嶋 秀典
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 51

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抄録
多量な結晶水が含まれた廃せっこうは、火災時には結晶水が熱分解し水蒸気となって温度上昇を遅らせる働きをする。この特性を利用して、高強度コンクリート構造部材等の表面に仕上げ層として施工することで、コンクリートの爆裂防止対策に有効な耐火被覆材になる。これまでの研究によって、廃せっこうを軽量セメントモルタルに混入し、耐火実験に基づいて検討した結果その有効性が確認された。顧客のニーズに答えられる様に、耐火被覆材の諸物性は変えず、比較的に安価である廃せっこうを多く利用することでコストダウンを図り、シールドトンネルの耐火被覆構造においてRCセグメントを模擬した試験体と鉄骨柱等の構造物に対して角型鋼使用した試験体に耐火被覆材を施し、耐火性能を加熱試験で検証した。
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© 2010 日本建築仕上学会
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