抄録
環境負荷低減の観点等から建物の長寿命化が求められているが、物理的な耐用性だけでなく、美観維持も必要と考えられる。近年、セルフクリーニング効果のある外装仕上材が注目されつつあるが、汚染物質濃度等の環境の違いが与える影響について明確でないのが現状である。本研究では外壁の美観に影響が大きいとされる窓枠下部の雨筋汚れを対象として、汚染条件およびセルフクリーニング効果が期待できる仕上塗材の表面性状が雨筋汚れに及ぼす影響について検討した結果を報告する。その結果汚染物質は乾燥することで仕上塗材に定着しやすく、湿潤状態で付着する汚染物質は落ちやすいことがわかった。また、雨筋汚れは仕上塗材の水接触角、表面粗さ、吸水性状と関係が深いということもわかった。