抄録
鉄筋コンクリート造部材に施工する仕上塗材には、躯体保護効果があることが知られている。維持管理を考える上で、その程度の把握は重要であるが、明らかになっていない点も多い。特に海岸に近い地域では、塩化物イオンのコンクリート中への浸透が問題となり、物質移動解析による予測が行われているが、仕上塗材を施工した場合について屋外暴露試験に基づき解析を行った事例は少ないのが現状である。本研究は、その1で示した塗膜の老朽度判定手法の検討を目的としているが、その5では既報で報告した10年間の屋外暴露試験における塩化物イオン浸透状況を報告するとともに、実験結果に基づきFEM解析を行い、仕上塗材の塩化物イオン浸透抑制効果を検討した結果について報告する。