抄録
本論文は、建材試験センターで実施した「窯業系サイディングの長期耐久性評価手法に関する標準化調査研究」の成果を取りまとめたものである。本報その1では、建材試験センターが検証実験として行った複合劣化試験の結果について報告する。現行のJIS A 5422(窯業系サイディング)では、耐久性の評価項目として耐候性及び耐凍結融解性が規定されている。また、既往の文献やハウスメーカへの聞き取り調査から、中性化(炭酸化)が原因による劣化現象が問題となっている。窯業系サイディングの長期耐久性を評価するため、これらの劣化因子が複合的に作用した場合の劣化現象を検証するとともに、試験方法上の問題点を挙げる。